どうも、ガイコツです。
今回の映画レビューは、アカデミー3部門受賞など多くの賞をかっさらったセッションです。
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ネタバレありのまったりレビュー、よろしければお付き合いください。
作品情報
英題:WHIPLASH
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月17日
上映時間:1時間47分
配給:ギャガ
あらすじ ※ネタバレあり
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J.K.シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家への野心は叶ったも同然だった。
しかし待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの、“完璧“を求める狂気のレッスンだった。
監督・脚本
デイミアン・チャゼル
わたくしガイコツより約10歳も年下の監督。この映画では脚本も書いていて、数多くの賞を受賞しています。
10クローバーフィールド・レーンでは脚本を、ラ・ラ・ランドでは再び脚本と監督をつとめ、高い評価を得ました。
キャスト
ニーマン/マイルズ・テラー
実際の音はアテレコらしいが、それでもあのアクションはすごすぎる。
彼の演技を観て、役者ってすごいんだなと改めて思いました。
フレッチャー/J.K.シモンズ
渋い演技で色んな作品でみかける名優。
刑事役とかしょっちゅうやってるイメージです。
本作では偏執狂の音楽教師役を鬼気迫る演技で熱演し、第87回アカデミー賞の助演男優賞など、数々の賞を受賞しました。
ラ・ラ・ランドにも出てますよ!
ニコル/メリッサ・ブノワ
歌手でもあるらしい。出番は少ないです。
スザンヌに似てる。
所感 ※ネタバレあり
ストーリーはシンプルです。
裕福とはいえない家庭に育ったニーマン(マイルズ・テラー)は名門音大に入学して、フレッチャー(J.K.シモンズ)に目をかけられバンドにスカウトされます。
このフレッチャーが実は鬼教師でものすごいスパルタ授業が繰り広げられ、自殺者まで出てしまう。
で、そのまま物語はラストへ。
見どころの一つは演技です。
ニーマン役のマイルズ・テラー、この映画のために猛特訓したらしいですが、本当に叩いてるようで、一朝一夕ではとてもできないスティックさばきを魅せる。
思うに彼、経験者だと思うんですよね。素人がドラムセットに座ったら、手と足が一緒に動いちゃうのが普通なレベルですから。ハットとキックを別々に踏みながら手を動かすのは想像以上に大変です。
フレッチャー役のJKシモンズもまたいい。ちょっとだけサイコな鬼教師。
フレッチャーがバーでニーマンを呼び止め一杯やるシーンは、ニーマンを騙して、大学をクビになったことの復讐をするためだったわけですが、このときの独白、「結局おれは天才を育てられなかったんだ」っていうのは本心だったんですね、きっと。
それが、ラストシーンにつながる。暴走するニーマンのプレイがフレッチャーの感動を呼び起こし、究極のセッションが生まれたと。
ラストシーンの二転する構想はなかなかです。良い脚本だと思いました。
まとめ
この映画はジャズとジャズ奏者の才能を題材にしていますが、それを描き出したのが監督のディミアンの若き才能。
構図としては申し分ないでしょう。
ティム・ロスが主演した「海の上のピアニスト」を彷彿とするような、音楽映画の良作でした。
では今回はこの辺で。バイキュー☆