どうもー、ガイコツです。
アマゾンプライムビデオで、アメリカのドラマ
トゥルーディテクティブ(TRUE DETECTIVE)
が無料コンテンツになったので、シーズン1(副題:二人の刑事)を観てみたのですがこれが超傑作!!
興奮が冷めやらず、レビューせずにいられないのでレビューします!
↓わたくしガイコツが推進するプライムビデオ生活のススメ↓
www.gaikotsublog.com
↓VODサービスの徹底比較もしてみました!↓
www.gaikotsublog.com
この作品の素晴らしさが少しでも伝わるよう頑張って書きます!
映画でなくドラマなんですが、超長編映画のような、濃密でまとまったシナリオで映画と遜色ないハイクオリティなので、映画レビューのカテゴリーで書いていきます。
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
- トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の作品情報
- トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の大まかなあらすじ ※ネタバレあり
- トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)のスタッフ・キャスト ※ネタバレあり
- トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の全話概説 ※ネタバレあり
- まとめ…8時間の長編映画な出来のハイクオリティドラマ・トゥルーディテクティブ
トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の作品情報
英題:TRUE DETECTIVE season1
製作年:2014年
製作国:アメリカ合衆国
日本放送:2014年(スターチャンネル)
製作会社:
Anonymous Content
Parliament of Owls
Passenger
Neon Black
Lee Caplin / Picture Entertainment
トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の大まかなあらすじ ※ネタバレあり
はじめに、このトゥルーディテクティブはシーズン1と2が公開されていますが、これらは全く独立した別の物語です。
この記事では、シーズン1/二人の刑事について書いていきます。
さて、物語は、1995年に起きた、ある1つの奇怪な殺人事件<ドーラ・ラング事件>で幕を開けます。
ストーリーの進行は、5話までは、1995年のドーラ・ラング事件を追う二人の刑事(ラスト・コール(マシュー・マコノヒー)とマーティン・ハート(ウディ・ハレルソン))の回想と、現在(2012年)のシーンが並行してすすんでいきます。
2012年現在、ラストとマーティンは刑事をやめていますが、1995年のドーラ事件について、ルイジアナ州警察(二人の古巣)の犯罪捜査部に呼び出され、協力要請の名のもとに半ば取り調べとも言える状況にさらされています(これが回想シーンにつながります)。
そう、解決したはずのドーラ事件と類似した事件が起き、二人(特にラスト)が重要参考人のような扱いとなっていたのです。
6話では、州警察に呼び出された二人のシーンは終わり(二人は署を出る)、以降はいよいよ現在パートが進行していくことになります。
そこからはもう急転直下のジェットコースターな展開!!
回想から現在にかけて、徐々に薄毛になっていくウディ・ハレルソンにも注目です笑
トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)のスタッフ・キャスト ※ネタバレあり
スタッフ
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
製作総指揮:
スティーヴ・ゴリン
リチャード・ブラウン
ウディ・ハレルソン
マシュー・マコノヒー
スコット・ステファンズ
キャリー・フクナガ
ニック・ピゾラット
原案•脚本:ニック・ピゾラット
キャスト ※括弧内は日本語吹替
ラスト・コール刑事 - マシュー・マコノヒー(森田順平)
税務署(タックスマン)と呼ばれる、神経質でコミュ症のパラノイアチックな刑事を演じるのは、マシュー・マコノヒー。
マシュー作品ではリンカーン弁護士がめちゃくちゃ好きです。
本作のマシューの演技は本当に神がかってます。
なんと評すればいいか…言葉が出てこないほどすごい。
マーティン・ハート刑事 - ウディ・ハレルソン(谷昌樹)
マフィアの雇われ殺し屋の父と弁護士秘書の母の間に生まれたという、ものすごい生い立ちをもつ俳優。
ナチュラル・ボーン・キラーズ、ノーカントリー、ゾンビランド、トリプル9などなど、佳作、名作に数多く出演する名優です。
主役も脇役も見事にこなす演技力をもっていますね。
youtu.be
(ジュリエット・ルイス、すっかり見なくなってしまったけど元気でやってるのだろうか…)
本作のウディはラストをサポートする相棒役で、人間的に弱い部分をもつ人物でラストの引き立て役という役柄ですが、ひたすら引き立て役に徹する見事な演技で作品のクオリティを素晴らしいものにしています。
マギー・ハート - ミシェル・モナハン(衣鳩志野)
マーティンの妻。
マーティンの俗人的なところに終始振り回されますが、後半で痛烈な反撃をお見舞いします。
これから公開となるミッションインポッシブル:フォールアウトでは、ゴーストプロトコルぶりにMIに出演です。
メイナード・ギルバー刑事 - マイケル・ポッツ(奈良徹)
2012年(現在パート)でコールとハート、マギーを聴取する刑事です。
見たことのない俳優さんですが、存在感あります。
トマス・パパニア刑事 - トリー・キトルズ
メイナードとともにコールらを聴取する刑事です。
マイケルボッツさんと同様知らない俳優さんですが、この方も名優。
ケン・ケセダ - ケヴィン・ダン(楠見尚己)
リサ・トラグネッティ - アレクサンドラ・ダダリオ
マーティンの不倫相手でめちゃくちゃ美人。
垂涎ものの大胆ヌードシーンがあります。2話必見。
ケリー夫人 - テス・ハーパー
ローリー・パーキンス - エリザベス・リーサー
ベス - リリー・シモンズ
ビリー・O・タトル師 - ジェイ・O・サンダース
ジョエル・セリオット - シェー・ウィガム
エロール・チルドレス - グレン・フレシュラー
トゥルーディテクティブ/二人の刑事(TRUE DETECTIVE season1)の全話概説 ※ネタバレあり
1. 暗闇
シリーズ第1話。1995年、ルイジアナ州で残忍な殺人事件が起こります。
この事件を担当したのが、マシュー演じるラストと、ウディ演じるマーティン。
全裸の女性の死体には呪術のあとのような装飾が施され、背中には奇妙なうずまき。
そして、死体のひざまずいた木には、異様な、木で造られたオブジェが吊るされています。
殺されたのはドーラ・ラング。娼婦でした。
そしてそれと並行して、かなりの年月を経たラストとマーティンが、警察署らしきところで聴取されているシーンが挿入されます。
ラストは髪が伸び放題でボサボサ、やつれた顔(ラストのこの変わり果てた演技がすごいんだ。)。
一方マーティンは頭が禿げ上がっています。
この、現在と過去を行き来するシチュエーションが、視聴者にはにわかにわかりかね、色々な想像を巡らせながら観ることになります。
この演出が大変うまかった。
一話ラストでは、解決したはずのドーラ・ラング事件と共通点の多い事件が再び起こったことが提示されます。
2. 幻覚
ラストとマーティンは、ドーラが身を寄せていたという売春集落、”農場”をつきとめ、聞き込みに向かいます。
ここでは「黄色の王」「カルコサ」という重要なワードが出現。
また、幼い娘を亡くしたラストの心の闇も徐々に明らかになってきます。
現代パートでは、「森の大捕り物」というワードがちらついてきますがこれはまだあとの話。
二人は、手がかりをもとに焼け落ちた教会を発見し、訪れます。
焼け落ちた教会で、2人は、ドーラ事件を示唆するような絵画を発見します…。
3. 密室
ラストとマーティンは、焼失した教会を使用していた牧師、ジョエル・セリオットの伝道集会を訪れます。
集会の参加者たちの証言から、ドーラが顔に傷のある「背の高い男」と一緒にいたという証言を得ます。重要な証言です。
過去の死体を徹底的に調べ上げる中で、ラストはドーラと共通点のある女性死体”リアンヌ・オリヴィア”の情報を発見し、その父親を訪ねます。
ここで、レジー・ルドゥーの名前が出てきます。
リアンヌの交際相手でした。
『洪水と死体』、『タトル財団の関係する学校』という、重要なキーワードも出てきます。
レジーには、ドーラの死体から検出されたものと同じ覚醒剤とLSDを製造していた前歴がありました。
そして、仮釈放中に失踪していたんですね。
このことからレジーは本件の容疑者となり、2人はレジーを追うことになります。
この3話では、ある重要(すぎるほど重要)な人物がさり気なく出演しています。
が、この時点ではほとんどの視聴者が気づかないでしょう。
わたくしガイコツも当然気が付きませんでした。
ここで気づいた人はマジゴイスーですよ。
4. 潜入
レジーは服役中にドーラの元旦那と同室でした。
そこで彼に話を聞きに行くと、重要な証言が次々と飛び出します。
黄色の王、カルコサ、悪魔崇拝集団の存在と生贄儀式、そして、ドーラの写真をレジーに見せたこと。
そのせいでドーラは殺されたようです。
この時期、女が原因でマーティンの家庭が崩壊していく描写が差し込まれます。
一見どうでもいいシーンにも思えますが、マーティンの人間性を描写することでラストとの対比になっていますし、後の伏線などにもなっており、無駄なシーンではありません。
さて、レジーの居場所を知るかもしれない男にたどり着いたマーティンは、レジーがとあるバイクギャングの調理師(専属麻薬調合師)をやっていることをつきとめる。
ここからがカオスです。
ラストは以前、麻薬捜査官として麻薬組織に潜入していた経験があり、件のバイクギャングともつながりがありました。
この、潜入捜査官時代のニセの身元を利用して、バイクギャングに接近します。
ラストはまとまった休暇を取ると、署の押収物であるコカインを保管室からくすね、完全に法を犯してバイクギャングに取り入りますが、成り行きから黒人スラム街へのタタキ(強盗)に加担する羽目になります。
コカインと酒でガンギマリの状態のラスト、タタキの現場で案の定殺人が起き、黒人たちとの大銃撃戦に巻き込まれます。
むちゃくちゃな状況下でドサクサに紛れバイクギャングの有力者の1人ジンジャーを拉致し、マーティンのおかげで命からがら逃げ延びます。
ダーティーなんてもんじゃない方法で、2人はついにジンジャーを手中に収めました。
手に汗握る4話、おもろいです。
この頃にはもう視聴が止められない状態です笑
それと、この辺りから、現代パートのラストとマーティンは、聴取に対し真実を語れなくなっています(法を犯した捜査をしているので当然ですが笑)。
未見の方は、その辺りにも注意を払って観てみてください。
5. 疑惑
ジンジャーにレジーの相棒を呼び出させ、そいつをマーティンに尾行させることで、2人はついにレジーたちのアジトを突き止めます。
森に張り巡らされたトラップを回避しながら麻薬工場にたどり着き、レジーを確保した2人ですが、現場で発見したある状況にマーティンが逆上し、レジーを射殺してしまいます。
犯人がクズだからといって、私的に処刑するのは流石に許されません。
2人は現場を偽装し、正当防衛であった旨の嘘の証言をして、結果として、署の英雄ともいえる扱いを受けることになります。
が、過去パートにも現在パートにも暗雲が垂れ込めます。
現在パートでラストとマーティンに聴取していたのはメイナード刑事とトマス刑事でした。
実はラストが、現在捜査中の、ドーラ事件と類似した事件の容疑者になっていたのです。
過去パートと現在パートの関係の全容がわかりました。
ここから物語が大きく動いていきます。
6. 執念
ドーラ事件は解決したかに見えていましたが、ラストはその後もまだ独自に事件を追っていました。
まだ事件は終わっていないのではと考えられるような多くの状況証拠に行き当たっていたのです。
一方、またもや女に溺れてしまったマーティンの家庭の崩壊は決定的になり、さらにダメ押しのような出来事が起こって、マーティン一家だけでなくラストとマーティンの仲も完全に決裂します。
そして、ラストは刑事を辞めてしまいます。
過去の全てが語られ、いよいよ過去パートが終わりました。
現在パートで、17年越しにラストとマーティンが交わることで、真の(元)刑事たちの執念の捜査が始まります。
7. 連鎖
ラストは、マーティンが納得し協力を自ら申し出ざるを得ないような驚くべき物証を入手していました。
これまでの各話に散りばめられていた多くの点が線でつながっていきます。
怒涛の展開です。ラストはここまで真実に近づいていました。
怒りのマーティン、自らラストをサポートするために能動的に動き出します。
ダーティーな手も使って(二人の得意技です笑)、さらに情報を手に入れていきます。
全ての裏にはいたのはやはりタトル一族でした。
さあどうなる最終話。
8. 暁光
ある写真の中の、一見何でもないように見える部分と、とある家主の古い納税記録から、17年前の事件の新たな重要証拠が浮かび上がりました。
ついにその場所を突き止めたのです。
クライマックスに近づいていくのがわかります。ドキドキです。
2人は恐ろしい場所に足を踏み入れていきます。
その男は、餌を撒いて待っていたのでした。
最後の追跡の中、ラストは、宇宙の真理のような、この世の深淵のような”ビジョン”を観ます。
あれは何だったのか…
最後は賛否両論あるでしょうが、わたくしガイコツ、こういう終わり方で良かったです。
まとめ…8時間の長編映画な出来のハイクオリティドラマ・トゥルーディテクティブ
いやー、面白かったです。
一般的なサスペンスの要素にオカルトの要素が加味されるのはわたしの大好物ですが、生半可なシナリオでは安っぽくなるだけです。
その点、この『トゥルーディテクティブ/二人の刑事』の脚本は素晴らしいとしか言いようのないものでした。
マシューマコノヒーとウディハレルソンの演技ももちろん最高でしたね。
ラストが最後に見せた、人間らしい涙が感動を誘います。
最&高や!!!
トゥルーディテクティブは、シーズン2もプライムビデオで観ることができますが、シーズン3も製作が決まっているようで楽しみです(^^)
映画に負けず、ドラマってのも本当に良いものですね♪
では今回はこの辺で。バイキュー☆