どうもー、ガイコツです。
今回は将棋ネタです。
藤井聡太七段の華々しい活躍に影響を受け、将棋に興味をもったり、実際に始めている人も多いと思います。
昨日の竜王戦5組決勝も、7七飛成という凄い手が出て圧巻の勝利でした。
語りぐさになりそうな、伝説になりそうな7七飛成でしたね(^_^;)
さて、将棋の"超"初心者の域から一歩進んで、居飛車と振り飛車の違いや多くの戦型などを知り、将棋がどんどんわかってきて楽しくなってきているみなさん。
もう少し強くなりたい、あるいはもう少し深く将棋のことを知りたい、と考え始めていませんか?
わたくしガイコツもその1人です。
今回は、そんな"超"初心者レベルを脱した将棋初心者の方におすすめしたい棋書を3冊ご紹介していきます(※棋士の肩書や実績等は2018年6月6日現在のものです)。
↓"超"初心者の方は是非こちらをごらんください↓
www.gaikotsublog.com
では早速いってみましょう☆
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
- 初段になるための将棋勉強法/浦野真彦
- 新版 3手詰ハンドブック/浦野真彦
- 「次の一手」で覚える将棋序・中盤の手筋436/週刊将棋 編
- まとめ…静かな将棋ブームのいま、初段になりたいわたくしガイコツです。
初段になるための将棋勉強法/浦野真彦
さて、最初の一冊は、わたくしガイコツが、将棋で初段を目指してみようかな?っという行き当たりバッタリ企画
http://www.gaikotsublog.com/entry/shogiquest-20180605www.gaikotsublog.com
を始めようと思ったきっかけをくださった棋書、初段になるための将棋勉強法をご紹介します。
本書は将棋棋士・浦野真彦八段による著作で2011年に第1刷が発行されたものですが、2017年には第9刷が発行されるという、今でも人気の高い1冊です。
本書ではまず最初に、初段になる4通りの方法と、そのための勉強法についての総論・概説的な内容を説明したあと、棋力アップのための勉強法を8つ取り上げ、一つ一つ丁寧に説明していきます。
その8つの勉強法とは、すなわち
- 戦法書(定跡書)
- 次の一手
- 詰将棋
- 必至
- 棋譜並べ
- プロの将棋の観戦
- 対局と感想戦
- 指導対局
です。
ここまででも充分内容は濃いのですが、このあとさらに突っ込んだ勉強のコツや、将棋の勉強を題材とした対談が掲載されています。
初段になるための将棋勉強法の良い点と悪い点の議論
この本に惹かれて購入前のリサーチをしているときに散見された批判的感想が、「この程度の内容ならネットで調べられる」というもの。
言いたいことはわからなくもないですが、実際に本書を購入して読了したいま、非常に良書だと感じたので、この意見に反論をしておきます。
まず、インターネット上の情報は全てが鵜呑みにできる、確度のあるものとは限らない、という反論が挙げられます。
顔の見えない、どのくらいの棋力をもった方が発信しているかわからない情報と、確かな実力と実績を持つプロ棋士の著した著作、どちらに耳を傾けるべきかは自明ですよね。
もう1点は、ネットの情報の寄せ集めよりも、一冊の本のほうが網羅性と体系性が遥かに優れているということが言えます。
ネットで拾った1つ1つの情報は有用かも知れなくても、細切れの、ひとかたまりが長くてせいぜい5000字程度の情報と、一冊の本にしたためられた体系的で網羅的な情報では、その価値、有用性が雲泥の差です。
物事を学ぶ上で、体系的に理解するというのは大変重要なことなのです。
では、具体的にどこが良かったかというのを少し書いておきます。
まず、様々な勉強法をどういうバランスで行ったらいいか、それぞれの勉強法が棋力にどう作用するのかが非常にわかりやすく書かれている点。
当然その根拠も浦野先生の実績に裏打ちされているので、納得しながら読み進められます。
「理解度がアップする戦法書(定跡書)の読み方」も、大変参考になりました。
次に購入する定跡書は絶対にそのようにして読みます(詳しくは本書にて♪)!!
それぞれの勉強法に対応した浦野先生おすすめの棋書を、棋力別に挙げてくださっているのも非常に便利で嬉しいです。
わたしが別稿で紹介した羽生先生のみるみるシリーズも取り上げられています。
今後、事あるごとに読み返して確認していくであろう、おすすめの一冊です。
※本書は、すでに初段の人や初段に近い棋力の方には参考にならないと思うのでご注意ください!
新版 3手詰ハンドブック/浦野真彦
将棋の勉強で欠かせないのが詰将棋。
実戦でせっかく勝勢になっても、相手玉の詰まし方がわからなければ勝ちを逃してしまうからです。
1手詰がスラスラ解けるレベルの方は、是非この名著を手にとってください。
実戦で現れやすい手筋が目白押しで、全200題。
繰り返し繰り返し問いて終盤力アップを図りたいですね♪
一般的な詰将棋アプリとの違い
気軽に詰将棋のトレーニングができる無料のスマートフォンアプリがあふれている(詰将棋パラダイス、みんなの詰将棋など)昨今、わざわざ本を買って勉強する意味があるの?という声が聞こえてきそうですが、はい。わざわざ本を買って勉強する意味はあります。
詰将棋アプリのほとんど(多分全部!?間違っていたらごめんなさい)は、正解か間違いか、◯か×かしかわかりませんが、本書では、間違いやすい手に言及してなぜダメなのかの説明と、正解以下の全ての分岐に解説が加えられているので、ただ解いていくよりも格段に有用です。
「次の一手」で覚える将棋序・中盤の手筋436/週刊将棋 編
手筋は本当に重要ですよね。
初心者のうちは、定跡はやらなくていいから手筋だけ徹底的にやれというプロ棋士の先生もいるくらいです。
この『手筋』とは簡単にいうと、その局面で「こう指したら優勢になる」というお決まりの手の進め方のことです。
これも反復トレーニングで身体に染み込ませていくことが棋力アップにつながる、絶対に避けて通れない将棋の勉強法の1つです。
とはいえ、手筋の勉強は楽しいので苦ではないですけどね♪
「次の一手」で覚える将棋序・中盤の手筋436のおすすめポイント
全問題に★1つから5つというかたちで難易度が設定されているのが嬉しいですね、
★5つ問題が解けたときの嬉しさったらないです笑
ただし★1つ問題が見えなかったときの切なさも異常です笑
全問題に、正解できたかのチェック欄が設けてあるのも本書の工夫ですね。
過去に正解できなかった問題が正解できたというのがわかるようになっています。
問題のボリュームもものすごい!永く使えてコスパいいです!
『羽生善治の将棋のお手本 上達する手筋講座』との使い分け
前におすすめアプリとして記事に書いた『羽生善治の将棋のお手本 上達する手筋講座』も依然として良く練習に使っています。
一般的な詰将棋アプリなどと違い、正解の意味、数手先までの解説がしっかりと視覚的にされるので、めちゃめちゃ勉強になるからです。
実際に盤上で駒が動いてくれて、それを見て勉強できるという点では本書よりも秀でているといえます。
本書が序・中盤に限られているのに対し、手筋講座は終盤の手筋も収録(終盤は有料だったかな?)されているという点でもリードしています。
では手筋436が完全に劣っているかというとそうではなく、ボリュームが圧倒的に勝っていますし、手筋講座とも問題がかぶっていないので、同様に価値があり有用です。
手筋講座と手筋436、それぞれの強みを活かすために、現在は出先(主に会社です)では羽生先生の手筋講座アプリを気軽にスマホで、家では手筋436をがっつり、という風に使い分けています。
まとめ…静かな将棋ブームのいま、初段になりたいわたくしガイコツです。
いかがだったでしょうか?
"超"初心者を脱した方の次のステージでとても役に立つと自信を持っておすすめできる棋書3冊をご紹介しました。
あまりの藤井旋風、将棋ブームを受けて、ここ最近で将棋漫画が3つも連載開始するなど、将棋界は明るいですね♪
瀬川庄司五段の自伝、「泣き虫しょったんの奇跡」の映画化も控えていますしね!!観に行かなきゃ!
将棋ってほんとおもろいなー!今回はこの辺で!バイキュー☆