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パンズ・ラビリンスをネタバレレビュー|悲劇の少女は妄想に逃避したのか、それとも。

第90回オスカー(授賞式:2018年)で作品賞(シェイプ・オブ・ウォーター)監督賞、作曲賞、美術賞と、最多4部門に輝いたことで記憶に新しい、ギレルモ・デルトロ監督の初期の名作、

パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)

ようやく観ることができました。

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いつものごとくamazonプライムで無料視聴しました。 

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パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)の作品情報

 

原題: El laberinto del fauno

英題: Pan's Labyrinth

製作国:メキシコ・スペイン・アメリカ

日本公開:2007年10月06日

上映時間:119分

レーティング:PG12

 

 

パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)のあらすじ ※ネタバレ有り

 

見どころ:1944年のスペイン内戦下を舞台に現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描くダーク・ファンタジー。『デビルズ・バックボーン』のギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとり、ファシズムという厳しい現実から逃れるため、架空の世界に入り込む少女を通じて人間性の本質に鋭く切り込む。イマジネーションあふれる壮大な視覚技術を駆使して生まれたクリーチャーや深く考察されたテーマに根ざした巧みな演出が衝撃的。

 

あらすじ:1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。

出典:シネマトゥディ

youtu.be

 

 

パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)のキャスト・スタッフ

 

監督・脚本

ギレルモ・デルトロ

 

 

第90回アカデミー作品賞のシェイプ・オブ・ウォーターが公開中、パシフィック・リムの続編「アップ・ライジング」が公開間近と、話題の多いギレルモ。

本作の脚本は絶品ですね。

 

キャスト ※括弧内は日本語吹き替え

  • オフェリア - イバナ・バケロ(宇山玲加)
  • パン - ダグ・ジョーンズ(山口りゅう)
  • ヴィダル - セルジ・ロペス(諸角憲一)
  • カルメン - アリアドナ・ヒル(瀬尾恵子)
  • メルセデス - マリベル・ベルドゥ(塩田朋子)
  • Dr.フェレイロ - アレックス・アングロ(伊藤和晃)
  • ガルセス - マノロ・サロ
  • ペドロ - ロジェール・カサマジョール

 

 

パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)の感想 ※ネタバレ有り

 

冒頭では、いきなり血を流して倒れる少女。

最初に結末を提示してそこに至る経緯を描いていくタイプの進行です。

 

1944年、内戦下のスペインということですが、この内戦てどういうものだったんだろう?

いきなりわたくしガイコツの無知が露呈します笑

WWⅡの頃のスペインは、なんか色々無茶苦茶だったみたいですね。

 

とにかく、政治的にガタガタな暴力の時代に翻弄される少女のお話です。

 

残酷なリアルとファンタジーの世界を並行して描いていくこの構想は素晴らしい。それぞれの世界の対比がお互いの特異さを際立たせていきます。

お母さんのベッドの下で大尉が植物の牛乳漬けを見つけたあたりでは、双方の世界の境界線が曖昧になってきます。

 

この物語、主人公の少女・オフェリアが見ていた世界が単なる幻想なのか、それとも、超越的ななにかが、そこに本当にあったのか。普通は前者として解釈していくのでしょうが、それでは救いがなさすぎると見た場合、後者として観る視点もあるでしょう。

 

不幸のどん底に落とされたとき、人間は超越的な概念に救いを求める。

宗教の意義という文脈にも似たものですが、オフェリアにとってのそれはおとぎ話だった。

オフェリアが引っ越す前から読んでいたおとぎ話の世界と、引っ越した先にあった遺跡が繋がってできたイメージの世界。

終盤でオフェリアが何もない虚空と話しているのを、大尉が見つけるというシーンがありますが、あれがまさに、全てはオフェリアの妄想だったと示していると解釈する立場です。

最後には無残に殺されてしまうけれど、心の中では平和な世界の王女として両親と再会でき、笑顔で死んでいく、そういう物語であったと。

 

そうではなく、オフェリアは本当に妖精の王女の転生した姿だったんだという解釈があってもいいと思います。

最後に彼女の魂は救われて、自分の国に帰ることができたと。

 

この辺り、監督も完全には解を提出しておらず、観るものにゆだねています。

 

でもやっぱりオフェリア可哀想(T_T)

 

 

まとめ…戦争サスペンスとファンタジーの融合が技ありのパンズラビリンス

 

ギレルモ・デルトロ、ヘルボーイ撮ったりパシリム撮ったり、かと思えばこのパンズやシェイプ・オブ・ウォーター撮ったりと、作風の幅がすごく広いですね笑。

かなり好きな監督でしたが、本作で完全にファンになりました。

 

 

では今回はこの辺で。バイキュー☆