どうもー、ガイコツ(@of_za_dead)です。
今回は映画レビュー回です♪
ついに公開となりました、アンブレイカブルとスプリットをつなぐ続編映画、
ミスター・ガラス
を観てきました(^_^)
ドンデン返しのシャマラン、この2つの映画をどのように合流させたのか?
早速みていきましょう。
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
ミスター・ガラス その見どころ※ネタバレあり
見どころ:
『シックス・センス』などのM・ナイト・シャマラン監督が、『アンブレイカブル』の後日譚(たん)を描いたサスペンスドラマ。自分をスーパーヒーローと信じて疑わない3人の男性が集められ、禁断の研究が始まる。『ダイ・ハード』シリーズなどのブルース・ウィリス、『アベンジャーズ』シリーズなどのサミュエル・L・ジャクソン、『スプリット』などのジェームズ・マカヴォイらが共演。
出典:シネマトゥディ
ミスター・ガラス ※ネタバレあり
スタッフ
- 監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
シックス・センスやサイン、ヴィレッジ、ハプニングなどで有名なシャマラン監督。
その作風は、一言で言うと大ドンデン返しです。
その大ドンデン返しに如何に説得力をもたせるか、そこで勝負するタイプの監督さんでしょうか。
本作でも、何度も視聴者の裏をかいてきます。
出演もしていて、アンブレイカブル出演時の役と同じ人物だよというのをわざわざアピる笑えるシーンがあります。
キャスト
- デヴィッド・ダン - ブルース・ウィリス
アンブレイカブルの主人公。
怪我も病気もしない、”壊れない者”で、悪を感知する能力も持っています。
アンブレイカブルのその後、デヴィッドはやはり自分の力を正義のために使用していたようです。
そして、今ではダン・ホームセキュリティなる警備関連用品の販売店(?)を経営、大きく成長した息子のジョセフと親子で経営しています。
- ミスター・ガラス/イライジャ・プライス - サミュエル・L・ジャクソン
難病・骨形成不全症を持って生まれたせいでインドアな半生を送ってきたためコミックマニアになり、ヒーローは実在するはずだという考えに取り憑かれた男。
アンブレイカブルではそのように描かれていましたが、本作では超頭脳を持つ非凡なIQの持ち主ということになっていました。
これは元々あった裏設定なのかな…?
彼の名前が映画のタイトルになっている通り、本作はある意味で彼の物語ともいえます。
- ケビン・ウェンデル・クラム/群れ - ジェームズ・マカヴォイ
スプリットの主人公。
24もの人格を持つ、多重人格(解離性同一性障害)の持ち主です。
大変な演技派俳優で、本作でも、多様な人格を見事に演じ分けています。
- ケイシー・クック - アニャ・テイラー=ジョイ
ビョークにそっくりなアニャさん、少し大人びたかな。
叔父から虐待を受けて育ったことで、同様のトラウマをもつケビンにシンパシーを感じています。
監禁され、殺されかけた相手ですが、身体を張ってケビンを止めようと努力します。
- ジョセフ・ダン - スペンサー・トリート・クラーク
デヴィッドの息子。アンブレイカブルでジョセフを演じたあの子本人です!
事前に知らなかったので、出てきてびっくり。大きくなりましたね(^^)
相変わらず父を誇りに思っており、父の自警行為を電子機器等を使用してサポートしています。
- エリー・ステイプル医師 - サラ・ポールソン
本作初登場で重要なキャラクター。
嫌〜〜〜〜な感じの精神科医ですが、実は…?
- イライジャの母 - シャーレイン・ウッダード
ミスター・ガラス ざっくりあらすじ解説 ※ネタバレ注意!
※本作はシャマラン映画ですので、映画を観る前に結末を見てしまうと楽しめなくなる可能性があります。
閲覧は自己責任で、くれぐれもご注意ください!
現在のケビンとデヴィッド
冒頭は、またも若い女性たち(チア部のJKか)を拉致しているケビンの映像から。
前作「スプリット」の一件から、相変わらずビーストに生贄を捧げてるんでしょうか。
場面変わって。
街を歩く買い物帰りのおじさんが突然ぶん殴られて倒れます。
通り魔的にショッキングな映像を動画に収める、調子にのった小僧2人組の仕業でした。
動画サイトにでも掲載するつもりでしょうか。
2人が帰宅して撮影した動画を確認していると、突然照明が切れます。
そしてそこに現れたのは、あのレインコートの男、我らがデヴィッド・ダン。
2人はきつーくお灸を据えられました。
イライジャ・プライスが精神病院に強制収容された”ミスターガラス事件”(映画「アンブレイカブル」のエピソード)で、デヴィッドは自分の能力に目覚めましたが、その後も素性を隠して正義を行う自警行為を続けていたんですね。
そして、デヴィッドをアシストするのは息子のジョセフ。
2人は「ダン・ホームセキュリティ」を営む傍ら、街の治安を監視していました。
そしていまダン親子が追っているのは、女子高生を誘拐しては殺す“群れ”と呼ばれる多重人格の殺人鬼、ケヴィンです。
捕捉された2人
立派に育ったジョセフの推察が的を射ており、すんなりとケビンに辿り着いたデヴィッドは、ビーストと超人対決。
ギャルたちを逃がすことには成功しますが、警察に捕縛されてしまいます。
なぜビーストをすんなり捕まえることができたかというと、相手に専門家のステイプル博士がいたからです(二人の居場所がなぜバレたのかも後半になってわかります。デヴィッドもケビンも博士たちに監視されていたようです)。
強いフラッシュライトを浴びせることで、ケビンの人格を強制的に入れ替えてしまうのでした。
拘束された二人は、あのイライジャ・プライスが収容されている精神病院に収容されます。
トラウマによって水が苦手なデヴィッドは散水装置付きの部屋へ、ケビンはフラッシュだらけの部屋に閉じ込められました。
ステイプル博士は、自分をスーパーヒーローだと信じ込む妄想を専門に研究しているといいます。
そして、それが妄想だと本人に自覚させることで、妄想を取り除こうというのです。
(やけに範囲が狭くないか?そんな妄想を持った人が、研究対象にできるほどたくさんいるのか?と思ったんですが、英雄症候群(ヒーロー・シンドローム、Hero syndrome)という概念はあるようですね…でもいずれにしても病気ではなさそうです。)
スーパーヒーローは実在するか
ステイプル博士は、デヴィッドとケビンに対し、「あなたは超人ではない」と、説得力のある論理で段階を踏んで説き続けます。
その過程ではイライジャ、デヴィッド、ケビンの3人を一同に集めての実験も行われました。
イライジャは薬漬けで呆けてしまっているようですが…
執拗に続けられる洗脳(と言っていいと思います)によって、デヴィッドとケビンの中の人格たち<群れ>は、自分の超人的能力に懐疑的になってしまいます。
父を解放するべきだと病院を訪れたジョセフも同様に洗脳を受けますが、そんなわけがないと、ヒントを探しに本屋へ。
ヴィラン(悪役)のコーナーが目に止まったジョセフが手に取ったコミックは、囁きで相手を苦しめるウィスパーマン(だったかな?違うかも(^_^;))のコミック。
このヴィランと、巧な言葉で洗脳を仕掛けてくるステイプル博士がオーバーラップしたのでしょうか。
そのコミックには、ヴィランの両親にヒントがあるというようなことが書かれており、気になってケビン・ウェンデル・クラムの両親を調べてみると、何やら重要な事実を発見した模様。
ミスター・ガラス、決起の日。
イライジャが呆けていたのは嘘でした。監視の目を緩ませるための芝居だったのです。
ある日チャンスを見計らってケビンの部屋に侵入、ビーストに会わせればここから出してやろうと持ちかけます。
この模様が監視カメラに映ってしまっており、イライジャは前頭葉に何らかの処置を施されてしまいますが、これも承知の上でした。
イライジャは、ケビンと会話した後、翌日施されてしまうであろう脳への処置をおこなう機器から、重要な部品(レンズ状のもの)を予め抜き取っていたのです。
いよいよ行動を起こしたイライジャは、職員の1人を殺害し、ケビンを部屋から連れ出します。
そしてビーストの能力を目の当たりにし、事態をはっきりと確信しました。
ずっと探していたもう一つの”駒”を見つけたのです。
館内放送で、完成披露で多くの人が集まるオーサカ・タワーを破壊するから、止めたければ鉄の扉を破壊して止めに来いとデヴィッドを煽っておいて、自分はケビンに職員の変装をさせ、さらに職員を1人殺害して、病院から逃走します。
再び自分の力を信じたデヴィッドはついに扉をぶち破り、レインコートを羽織ってイライジャたちを追います。
実写版「嘘喰い」?超人バトル
病院外でついに対峙したデヴィッドとビースト。
戦いを煽るイライジャ、そこにジョセフ、ケイシー、イライジャ母も駆けつけ、またステイプル博士も到着します。
超人的な戦いを繰り広げる2人ですが、なんとか戦いを止めようとケイシーとジョセフがビーストを説得。
ジョセフは、自分の突き止めた事実をビーストに突きつけます。
それは、ケヴィンの父親があの列車事故に巻き込まれて死んでいたことでした。
あの列車事故は周知の通りイライジャが起こしたもの。
ケビンの父親は、イライジャに殺されていたんですね。
イライジャは、あの列車にデヴィッドとケビンの父の2人が乗り合わせるという天文学的な偶然、そして、自分が生み出した2人の超人が、19年かかってこの場で対決することに驚きと喜びを禁じ得ず感情をあらわにしますが、激昂したビーストに強烈な蹴りを喰らい瀕死に。
再び相まみえるデヴィッドとビースト。
デヴィッドは給水タンクに放り込まれ追い詰められますが、タンクを破壊して何とか脱出。
しかしもうグロッキーです。
クローバーの組織
ビーストは、勝負はタワーでつけようと言い残し市街地に向かおうとしますが、ケイシーに止められます。
ケイシーの愛ある抱擁と呼びかけで、ビーストを抑えて現れたケビン。
ビーストを服従させることができる、そう思った矢先に、狙撃手に腹部を撃ち抜かれます。
狙撃手の手首には、意味有りげな三つ葉のクローバーの入れ墨…?
ビーストの時なら銃弾でも致命傷にはならなかったはずですが、ケビンの状態で銃弾を受けたためにあえなく死んでしまいます。
結果的にケイシーがきっかけを作ってしまうことになりましたね。
一方デヴィッドも、給水タンクが破壊されたことによってできた水たまりに荒っぽく運ばれ、警官に顔を押し付けられます(なんで!?)
どうやら殺されようとしてますね…。
この警官の手首にもクローバーの入れ墨!
瀕死のデヴィッドに、「手を握って!」と差し出すステイプル博士。
デヴィッドが彼女の手を握ったその瞬間、全てが見えたのでした。
博士は、世界の均衡を保つ秘密結社(?)の一員でした。
正義の超人や悪の超人は一定数存在しており、目立ちすぎる”正義”や”悪”を、洗脳して一般人にするのが彼らの役目。
ただし、洗脳が効かない場合には実力行使も辞さない集団だったのです。
博士の手首にも、同じくクローバーの入れ墨が入っていたので、これが組織のシンボルなんでしょう。
ここで、デヴィッドは殺されてしまいます(´;ω;`)
博士は瀕死のイライジャのもとにも訪れ、自説が正しくてよかったね、それを冥土の土産にして死んでいけ、というような事を言い残して去っていきます。
そしてイライジャも死亡。
ただし、その死に様は、達成感あふれる満足そうなものでした。
ママに看取ってもらえたのも救いですね。
勝ったのはミスター・ガラス
組織の会合で結果報告を行うステイプル博士。
全てを秘密裏に解決し、この件は明るみに出ることはないと宣言しました。
全ては終わったと誰もが思うところですが、そこはシャマラン映画なので、ここからが真のオチです。
帰り道、本屋に寄ってコミックを物色していた博士は、客同士のちょっとした会話にひっかかり、病院に戻ります。
映像が全て正しく消去され、ダウンロードなどされていないかを再確認。
すると、イライジャ対策として病院中に取り付けた防犯カメラに記録されたデヴィッドとビーストの人間離れした戦いが、ダウンロードされていたことが明らかになります。
イライジャは、誰にもバレずに自由に院内を探索していたため、三つ葉のクローバーの組織に勘付いていたのです。
オーサカタワーになど初めから行く気はなく、病院に多数設置された(イライジャが設置するように仕向けたと言えるでしょう)カメラで撮影するつもりだったんですね。
この組織の存在を明かしたイライジャのメッセージが、壮絶バトル動画と共にジョセフ、ケイシー、イライジャ母のもとにメールで届きます。
3人はこの動画をアップロードし、その映像は世界中に拡散されていくのでした。
まとめ…シャマラン好きならおすすめできます、ミスター・ガラス。
いやー、シャマラン節が堪能できました。
「ヴィジット」、「スプリット」に続いてまたも全額自費で製作したというこのミスター・ガラス。
スポンサーがいないことで一切の制約無く作り上げた本作は、本当にシャマランの撮りたかったものに仕上がっているんだと思います。
19年の永い年月を経て、デヴィッド・ダンとイライジャ・プライスの物語が閉幕したことも感慨深かったですね。
アンブレイカブルとスプリットを観たことがない人にとっては、本作だけ観ても面白さが半分もわからないと思うので、是非これらをチェックしてから劇場に足を運んでみてください。
↓アンブレイカブルのレビュー記事はこちらです↓
www.gaikotsublog.com
↓スプリットのレビュー記事はこちらです↓
www.gaikotsublog.com
映画って、本当に良いものですね♪では今回はこの辺で。バイキュー☆