どうもー、ガイコツです。今日もよこしまに飲んでます。
さて、今回は国産のクラフトビール、小西酒造さんの
復刻版 幕末のビール 幸民麦酒
をご紹介していきます。
復刻版 幕末のビール 幸民麦酒
色は濁った赤銅色です。
酵母が生きていて濁り具合がかなりそそりますね。
泡立ちはよくきめ細やかです。
ラベルに描かれる人物は、幕末・明治維新期に活躍した医師・蘭学者の川本幸民(かわもとこうみん)です。
その業績から日本化学の祖とも言われますが、日本ではじめてビールを醸造したことでも有名です。
内容量:330ml
アルコール度数:4.5%
ビアスタイル:エールビール
原材料:麦芽、ホップ
原産国:日本
※エールビールについての詳しい説明と、ガイコツがレビューしたエールビールはこちらです♪
復刻版 幕末のビール 幸民麦酒ができるまで
川本幸民生誕200年にあたる2010年に、小西酒造さんは、兵庫県三田市より、幸民が造った日本最初のビールの復元依頼を受けました。
そこで小西酒造さんは、幸民がドイツの農芸化学書『化学の学校(Schule der Chemie)』のオランダ語版を和訳した「化学新書」をもとに“幕末のビール復刻版 幸民麦酒”として復元しました。
この開発の経緯や、レシピの根拠、考察検討などが、以下の論文に詳しく書かれています。
興味のある方は是非ご一読を。
辻巌「日本橋茅場町で造られた日本最初のビール“幸民麦酒”」(公益社団法人 日本生物工学会「生物工学会誌」89巻2号、2011年2月25日)
"上記の記述に忠実に糖化を行い,ろ過工程においてもフィルターなどは用いず,布片で濾して麦汁を回収した。
発酵温度30°Cであることから上面発酵ビール,つまりエールであったことが分かる。
驚くことに,化学新書によるビール醸造法は,現在のエールビール醸造法とほぼ同じであることがわかる。
この後,冷凍機が開発されて世界のビールは,下面発酵のピルスナーへと移行することとなる。"
復刻版 幕末のビール 幸民麦酒をテイスティング
香りでまずびっくり、華やか!!
予備情報まったく無かったので、幕末のビールということでラガーが飲まれてたのかなと勝手にイメージしていたら、めっちゃ上面発酵アロマじゃないですか。
いい香りです!
早速いただいてみましょう。
チビチビ…
あっちゃー、うまいじゃん!!!
モルトの香ばしさ、ホップの爽やかな苦味は上品なエールビールのもの。
そして深いコクは清酒酵母由来によるものでしょうか。
後味もじわりと旨味が舌に残って、単なる企画ものビールの枠は完全に脱しています。
美味しです。
まとめ…日本人がはじめて醸造したビールはなんと上面発酵だった。
幸民麦酒、現在でも通用する製法で造られた、美味しいビールでした♪
幸民が造ったビールを、いったいどんな人物が飲んだのでしょうか。
そんなことを考えながら飲むと、なんだかロマンがありますね♪
ほろよいでいい気分、ごちそうさまでした!今回はこの辺で!バイキュー☆