どうもー、ガイコツ(@of_za_dead)です。
今回は映画レビュー回です♪
今回観たのはバットマンのスピンオフムービー、
ジョーカー
です。
バットマンのスピンオフはスーサイドスクワッド以来。
ゴッサム最大の巨悪、ジョーカーが主人公の物語は、どのように仕上がっているのか?
早速見ていきましょう☆
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
ジョーカー
原題:JOKER
製作国:アメリカ合衆国
日本公開日:2019年10月4日
上映時間:122分
配給:ワーナー・ブラザース
ジョーカー その見どころ※ネタバレあり
見どころ:
『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックスの悪役ジョーカーを演じたドラマ。大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などのスコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当した。
出典:シネマトゥディ
スタッフ
- 監督・製作・共同脚本:トッド・フィリップス
- 製作総指揮:
マイケル・E・ウスラン
ウォルター・ハマダ
アーロン・L・ギルバード
ブルース・バーマン
- 製作:
ブラッドリー・クーパー
エマ・ティリンジャー・コスコフ
- 共同脚本:スコット・シルバー
キャスト ※ネタバレあり
- アーサー・フレック:ホアキン・フェニックス
主人公。のちのジョーカー。
人を笑わせるのが生きがいでピエロの派遣会社に勤務しています。
が、精神を病んでおり、そのジョークは誰にも理解できません。
脳神経に損傷を受けており、緊張すると笑いの発作が起きるという病気持ち。
ヘビースモーカー。
- ペニー・フレック:フランセス・コンロイ
アーサーの母。
夫はおらず、アーサーに介護してもらい暮らしています。
アーサーのジョーカー化の要因の一つになります。
- マレー・フランクリン/ロバート・デ・ニーロ
人気テレビ番組『マレー・フランクリン・ショー』の司会者。
軽妙な話術に定評のあるコメディアンです。
彼もまた、アーサージョーカー化の一因に。
- トーマス・ウェイン:ブレット・カレン
ゴッサムシティの大富豪。のちのバットマン・ブルース・ウェインの父です。
彼もアーサージョーカー化の要因の一端となります。
映画『ダークナイト・ライジング』では、下院議員の役で出演していました。
- ソフィー・デュモンド:ザジー・ビーツ
アーサーのアパートの同じフロアに住むシンママ。
アーサーは彼女に淡い恋心を抱きます。
ジョーカーのあらすじと感想 ※ネタバレ注意
政情不安のまっただ中にあるゴッサムシティ。
貧富の差が拡大し、治安も悪化の一途をたどっていました。
そんなゴッサムで暮らすのは、孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)。
彼は母を介護し養いながら、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻み、コメディアンを目指してピエロの派遣会社に勤務しています。
しかし、アーサーは脳に障害を抱えており、緊張すると笑いが止まらなくなるという病気を抱えています。
また、ギャグのネタを書き溜めていますが、大衆と異なるセンスからまったく笑いがとれません。
精神病+介護苦+生活苦で状況はどんどん悪くなっていくのです。
おまけに街の福祉予算削減のため、ソーシャルワーカーによるカウンセリングと向精神薬の処方も打ち切られてしまいます。
ある日、仕事中に不良少年たちにからかわれ袋叩きにされてしまったアーサーに、同僚のランデルが「身を守れ」と拳銃を渡します。
しかし間の悪いアーサーは、慰問に訪れた小児病棟で仕事中にそれを懐から落としてしまい、ランデルの事実と異なる告げ口のせいもあって会社を解雇されてしまいます。
失意のアーサーはその夜、地下鉄に乗り合わせた女性をからかうチンピラ3人組に袋叩きにされますが、逆に持っていた拳銃で撃ち殺してしまいます。
意外な高揚感に包まれたアーサーは、前から想いを寄せていた、同じアパートに住むシングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)の部屋に押しかけ、そのまま押し倒して恋仲になってしまいます。
一方で、アーサーが地下鉄で殺害した3人は、チンピラではなくトーマス・ウェインの会社に勤務するエリート社員だったことが判明します。
貧困層は、エリート会社員を殺したピエロの出で立ちの男を英雄視し、ピエロは次第に反体制のアイコンとなっていきます。
そんなある日、アーサーは母がトーマスウェインに宛てた手紙を盗み見ます。
するとそこには、母がトーマスの屋敷に勤務していた当時トーマスと関係を持ち自分が生まれたということが書いてありました。
自分がトーマスの息子…父を知らないアーサーは、いても立ってもいられずトーマスに接触します。
しかし、トーマスはアーサーが息子であることを否定。
アーサーの母ペニーは異常者で妄想癖があり、息子の虐待でアーカム州立病院(精神病院、つまりアーカム・アサイラムのことです)に収容されたと告げます。
しかも、アーサーは養子だとも。
実際にアーカムに行って母の記録を盗み見ると、トーマスの言うとおり確かに母はアーカムに収容されていた過去があり、重度の精神病でした。
そして、自分は母と血の繋がっていない養子であり、母の交際相手の男の虐待によって脳に障害を負ったことを知ります。
心の中で何かが音を立てて崩れ始めます。
アーサーは、母を殺害。
交際していたと思いこんでいたソフィーとの関係は自分の妄想と発覚。
さらに家を訪れた元同僚のランデルもハサミで殺害。
街では、ピエロのマスクを被った富裕層のデモが暴動に発展。
路地裏で殺害されるトーマス・ウェインとその妻。
そんな中、テレビで自分を笑いものにしたマレー・フランクリンの『マレー・フランクリン・ショー』に出演する時刻が近づきます。
アーサーは、テレビ放送中にマレーを銃で射殺し、ついにジョーカーが生まれるのでした…。
意外性の少ないストーリーと、ホアキンの熱演
ダークナイトにおけるジョーカーなどから想像するに、ジョーカーの過去はもっと凄絶だと勝手に想像していたのですが、この物語では意外とそうでもなかったなというのが印象です。
実は自分が養子だったり虐待で障害を負っていたりと不幸であることには間違いないのですが…。
普通の人に色んな不幸なことが重なってジョーカーが誕生するというストーリーはまさに想像どおりで、むしろ想像通り過ぎて意外性に乏しく、物語に平坦な印象を受けました。
そして、それとは逆にホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技が光っていましたね。
実は最初からどこかおかしかったアーサー、そのアーサーが、変わっていくのではなく徐々に本来の自分に戻っていく過程(劇中で、アーサー自身も「もう我慢して自分を押し殺すのはやめる」という趣旨のことを言っています)を見事に演じていました。
この映画は、ホアキンの名演に尽きるのかな。
オマージュ
拳銃を手に入れたアーサーが拳銃を手に自室で一人芝居するシーンは、タクシードライバーのトラヴィスを彷彿とします。
腕に仕込み銃を仕掛け、練習するあのシーンです。
社会から疎外された孤独な人間という点も、トラヴィスと通じています。
また、コメディアン志望の男がテレビに出演するというシチュエーションはキングオブコメディそっくり。
どちらも主演をデ・ニーロが演じており、本作にも出演しているという点が興味深いです。
まとめ…刮目してホアキンの演技を見よ
いかがだったでしょうか。
意外性の少ないストーリーに、ギラッと光るホアキンの怪演。
彼の表現一つ一つに注目しながら観ていただきたい一作でした。
映画って、本当に良いものですね♪では今回はこの辺で。バイキュー☆