どうもー、ガイコツ(@of_za_dead)です。
今回は映画レビュー回です♪
今回ご紹介するのは、ドラゴンタトゥーの女の続編映画、
蜘蛛の巣を払う女
です。
スウェーデン版3部作ともハリウッド版とも違う、新たなリスベットが活躍するシリーズ最新作です。
早速みていきましょう。
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
蜘蛛の巣を払う女の作品情報
原題:THE GIRL IN THE SPIDER’S WEB
製作国:アメリカ合衆国
日本公開日:2019年1月11日
上映時間:117分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原題をみると、蜘蛛の巣を払う女というより、蜘蛛の巣の中の女、蜘蛛の巣に囚われた女、というほうがしっくりくる気がしますが、実際に鑑賞してみると払う女でいいんだな、と思えました。
蜘蛛の巣を払う女 その見どころ※ネタバレあり
見どころ:
ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズの第1部を映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』のヒロイン・リスベットの過去を解き明かすミステリー。『ドント・ブリーズ』などのフェデ・アルバレスを監督に迎え、前作の監督だったデヴィッド・フィンチャーが製作総指揮に回った。リスベットを演じるのは『ミスティック・アイズ』などのクレア・フォイ。シルヴィア・フークス、スヴェリル・グドナソンらが共演。
出典:シネマトゥディ
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蜘蛛の巣を払う女 ※ネタバレあり
スタッフ
- 監督 フェデ・アルバレス
2013年版「死霊のはらわた」と「ドントブリーズ」の監督さん。
- 原作 ダヴィド・ラーゲルクランツ
シリーズの原作者スティーグ・ラーソンは、ミレニアム4(本作の下敷き)を準備中(2004年)に急逝してしまいました。
ダヴィドは、ラーソンの代筆者なんですねぇ。
版権を買ったとか、そういうことなんでしょうか?
- 脚本 ジェイ-バス、フェデ・アルバレス、スティーブン・ナイト
- 製作総指揮 - デヴィッド・フィンチャーほか
前作「ドラゴン・タトゥーの女」の監督フィンチャーは、製作総指揮にまわっています。
キャスト
- リスベット・サランデル - クレア・フォイ
ハリウッド版前作ではルーニー・マーラ、スウェーデン版3部作ではノオミ・ラパスが演じたリスベット役ということでかなりの重圧があったと思いますが、見事に演じきりました。
ルーニーじゃないのはがっかり…と思っている方も、是非観ていただきたいです。
本作のリスベットは、これまでのものよりも親しみやすい人物像にしたいというフェデ監督の意向から、ゴスすぎないルックスにしたということです(パンフより)
- ミカエル・ブルムクヴィスト - スヴェリル・グドナソン
『ミレニアム』の編集長。
エリカとの不倫関係は続いているものの、リスベットを思いやる気持ちは変わっていません。
本作では、窮地に陥ったリスベットが助けを求めてコンタクトをとってきます。
- カミラ・サランデル - シルヴィア・フークス
重要なネタバレになってしまいますが、彼女はリスベットの双子の妹。
サイコパスです。
幼い頃、サイコパスの父親(ザラチェンコです)から逃げ出したリスベットを追わず、父を選んだことによって、その後の人生が決まってしまいました。
- エド・ニーダム - レイキース・スタンフィールド
リスベットを追うNSA(アメリカ国家安全保障局)のセキュリティ専門家。
実は、過去に「ウォーチャイルド」と呼ばれた伝説のハッカーでした。
物語後半では、リスベットを助けて大活躍してくれます。
- フランス・バルデル - ステファン・マーチャント
世界の核兵器発射コードにアクセスできるという超危険なプログラム「ファイア・フォール」の生みの親。
AI分野の世界的権威です。
悪魔の発明をしたことと、それをNSAに奪われたことに責任を感じ、ファイアフォールの奪還をリスベットに依頼します。
- アウグスト・バルデル - クリストファー・コンベリー
幼い少年ですが、父の血を継ぐ天才。
ファイアフォールを開く鍵を握っています。
- ヤン・ホルツァー - クレス・バング
恐ろしい犯罪集団「スパイダーズ」の殺し屋。
”毒殺者”の通り名をもっています。
3部作のラスボスにしてリスベットの異母兄、ニーダーマンを彷彿とさせる役柄。
- プレイグ - キャメロン・ブリットン
”疫病神”の異名を持つ、あのプレイグです。
本作では、リスベットを助けて大活躍。
彼がいなかったらやばかったね。
- ガブリエル・グラーネ - シヌーヴ・マコディ・ルンド
スウェーデン公安局副局長。
怪しい感じの嫌な女ですが、実はある企みを持っていました。
- エリカ・ベルジェ - ヴィッキー・クリープス
蜘蛛の巣を払う女 ざっくりあらすじ解説
二人の少女
人里離れた深い雪の中のお屋敷で、2人の少女がチェスを指しています。
1人は黒髪、もう1人は綺麗なブロンド。
そう、幼いときのリスベットと、その妹カミラです。
不気味な雰囲気を持つ父親(二人の父親は、旧ソ連のGRUで英才教育を受けた元スパイにして、犯罪組織の黒幕でした)の寝室に呼び出された2人。
カミラは父を慕っているようですが、リスベットは父を拒み、雪の中に身投げして一命をとりとめ、逃げていきました。
ファイアフォールを奪って、奪われる。
現在。
リスベットは、DV夫から妻子を救うなどしながら気まま(?)に生活していました。
そんなある日、ある依頼が舞い込みます。
クライアントは人工知能=AI分野の世界的権威、フランス・バルデル博士。
世界の核兵器発射コードにアクセスできるという超危険なプログラム「ファイア・フォール」を製作したところNSA(アメリカ国家安全保障局)に体よく奪われてしまったために責任を感じ、プログラムの奪還を依頼してきたのです。
リスベットはファイアフォールを難なく奪還しますが、謎の組織にアジトごと爆破され、ファイアフォールを奪われてしまいます。
監視カメラから襲撃者の映像を確保しますが、騒ぎのせいで警察にも追われる羽目に。
窮地に陥ったリスベットはミレニアムのミカエルとコンタクトをとり、助けを求めます(ここで、本作が前作の3年後という設定が語られます)。
カミラは生きていた。
”疫病神”プレイグのもとに転がり込んだリスベット。
ファイアフォールは奪われましたが、プログラムを開くにはバルデル博士が必要なので、バルデル博士をマークすれば謎の襲撃者たちが現れると予想。
スウェーデン公安に保護された博士の居場所をなんとか突き止め、監視カメラを設置して襲撃者たちの接触を待ちます(この間、NSAからスウェーデンに入国してきたニーダムを煙に巻くことに成功。また、襲撃者たちの正体がスパイダーズであるという情報をミカエルから得ます)。
案の定スパイダーズに襲撃されるバルデル博士。
護衛の公安局員たちは皆殺しにされ、リスベットも薬物を注射されてバルデル殺害の犯人に仕立て上げられそうになりますが、薄れゆく意識の中アンフェタミンを砕いて鼻から吸引し、なんとか意識をつなぎ止めることに成功します。
拉致されたアウグスト、彼が乗る車をハッキングし、なんとかアウグストの保護に成功するリスベットですが、そこにカミラが現れます。
ザラチェンコとニーダーマン亡き後組織を引き継いだのは、誰あろう妹のカミラだったのです。
自殺したという情報もありましたが、カミラは生きていたんですね。
アウグストがカミラの手に落ちる。
敵に知られていないアジトにアウグストと向かうリスベット。
ミカエルにも応援を要請します。
そして、ファイアフォールを開く鍵をアウグストが握っていることを知ったリスベットとミカエル。
アウグストを母親がいるサンフランシスコへ無事に送り届けるためには、NSAのニーダムが助けになると判断したリスベットは、スウェーデン公安に勾留されていたニーダムを救い出し、プレイグと合流させます。
ニーダムを公安から解放している間にアジトの場所を突き止められてしまったリスベット。
アジトに帰ると、そこには妹・カミラが待ち構えていました。
消される寸前のところでなんとか逃げおおせた2人ですが、またもアウグストが敵の手に。
アウグストに持たせたチェスの駒に仕掛けた発信機を追うと、彼はリスベットとカミラの暮らしたあの屋敷に連れ去られていました、
再度プレイグを訪ね、作戦を練る4人。
懐かしの我が家
プレイグとニーダムの援護を受け単身屋敷に忍び込むリスベット。
しかし、リスベットを待ち構えていたのはカミラの罠でした。
リスベットは拘束されてしまいます。
一方ミカエルは公安のガブリエル副局長に接触しますがこちらも罠。
カミラからファイアフォールを買い取ろうとしていたクライアントは、スウェーデン公安だったのです。
ミカエルも、屋敷のいずこかに拘束されてしまいます。
リスベットは、ミカエルとアウグストを人質に脅され、アウグストに暗号を教えるよう言います。
暗号を得たカミラは取引に来たガブリエルら公安局員も殺害。
ファイアフォールは、初めから自分が使用しようとしていたのです。
カミラがザラチェンコに受けていた虐待を再現されるリスベット。
しかし、間一髪のところでプレイグたちの準備が整い、窮地の仲間を狙撃で救出。
カミラはその場を離れようとする道すがら事故を起こし、大怪我をした状態でリスベットに追い詰められます。
最後の問答
ザラチェンコを崇拝していたカミラですが、ザラチェンコ亡き後、覚醒するがごとく彼の本性に気がついてしまったと独白。
ザラチェンコは悪魔でした。
「なぜわたしを助けに来てくれなかったの!?」とリスベットを問い詰めるカミラ。
しかし、カミラはリスベットではなくザラチェンコを選んだ。リスベットにはどうすることも出来なかったのです。
ファイアフォールの入ったノートPCをその場に投げ捨てるカミラ。
そして、幼かったあの日、リスベットがしたように身を投げます。
ただしそこは、あの日リスベットが跳んだ落差とは桁違いの断崖絶壁でした…。
ノートPCに辿り着いたニーダム。しかし、ファイアフォールは消去されていました。
「これはバルデル博士が望んだこと。」とメッセージが流れます。
それを見たニーダムは、「わかってる…。」と漏らします。
蜘蛛の巣を払う女
ヘルメットを被ったままバイクをアイドリングするリスベット。
見つめる先には、アウグストがいます。
アウグストが無事に母親と再会できたことを確認すると、リスベットは立ち去りました。
ミカエルは、今回の事件の記事を書きあげますが、それを消去していきます。
良い記事になるという損得勘定からリスベットに協力したわけではない。
ミカエルは、”蜘蛛の巣を払う女事件”を自分の胸の中にしまっておくつもりのようです。
キャストが一新したが、大丈夫だった?
リスベットもミカエルもエリカも前作と違うキャスト。
特にリスベット役が変わってしまって残念という声が多く聞かれましたが…
結論は、非常に良かったです。
そもそも、ドラゴン・タトゥーの女とミレニアム3部作両方を観ており両方のファンだったわたしは、キャストが変更されても特に先入観をもたずに鑑賞することができました。
3人目のリスベット、クレア・フォイは、ルーニーマーラともノオミラパスともまた違ったリスベットになっていて、非常に良かったです。
ミカエル役のスヴェリル・グドナソンも、ダニエル・クレイグと比較すれば大きく格が落ちるものの、ミカエル・ニクヴィストと比べるとだいぶイケメンで、演技も良かったです。
どのミカエルも好きだな。
スーパーハッカーのチート感
本作では、過去作のどれにも増してリスベットのハッキング能力が発揮されます。
観ていて「こんなことできるのかよ?」っていうレベルで笑
しかし、映画では実際にハッカーのコンサルタントを付けたそうで、フェデ監督は、ハッカーが実際に実現可能な行為を聞いて、本作におけるリスベットのスーパーパワーとしてのハッキング能力を描写したそうです。
まとめ…シリーズファンなら是非観ておきたい「蜘蛛の巣を払う女」
いやー、面白かったです。
ミレニアム3部作、ハリウッド版と観てきたファンの方は、違和感なく楽しんで、3年後のリスベットの活躍を観ることができるでしょう。
そして、ハリウッド版しか観たことのない方は、まずは3部作の方を観てみてはいかがでしょうか?
カッコいいリスベットを演じたのはルーニーマーラだけではないというのがわかると思います。
そして、満を持して本作を観ていただければ、それぞれのリスベットの良さがわかってさらに楽しめるのではないでしょうか♪
映画って、本当に良いものですね♪では今回はこの辺で。バイキュー☆