どうもー、ガイコツ(@of_za_dead)です。
今回は資格取得のお話です♪
わたくしガイコツはこの度、
第三種電気主任技術者(通称『電験三種』)
という国家試験に合格いたしました。
理工系の勉強をしてきた方にとっては難関ではないのかもしれませんが、大した知識も無い状態からの合格は本当に大変だった電験三種。
現役高校生が合格するとローカル新聞に掲載されたりする程度には難しい試験です。
そんな試験に、このオジサンはどのようにして挑んだのか!?
早速見ていきましょう♪
ヒウィゴゥ(ง ˙ω˙)ว
カモン(ง ˙ω˙)ว
第三種電気主任技術者(電験三種)とは
第三種電気主任技術者(電験三種)とは、「正式名称を「電気主任技術者試験」といい、第三種から第一種に分類されている国家資格で、発電所や変電所, 工場やビルなどに設置されている電気設備の保守・監督を行うための資格です。電気設備の保安監督は、電気主任技術者の「独占業務」です。」(出典:資格の学校 TAC)
理論、機械、電力、法規という4つの科目に合格しなくてはならず、4科目全てを合格する人の割合はおおよそ10%を切っていてかなり難しい印象ですが、実はこの試験には、救済策?として、科目別合格制度というものがあります。
電験三種の科目別合格制度
電験三種の科目別合格制度(科目合格留保制度)とは、「試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば第三種電気主任技術者免状の取得資格が得られます。」というものです(出典:電気技術者試験センター)
1科目でも合格した人をカウントする科目合格者の割合は30%を超えています。
そう考えると、この分野が苦手な人にも勝機が見えてきますね。
しかもこの試験、昨年(令和3年)までは一年に一回実施だったのですが、令和4年からなんと年に2回実施になったのです!
つまり!これまでは3回・3年で4科目合格しなければならなかったところ、今年からは3年で6回のチャンスがあることになります!
(逆に言うと、年1回実施最後の年である昨年(令和3年)に一発合格したかったですが、惜しくも(?)叶いませんでした(^^;))
したがって、例えば1回の試験で1科目しか合格できなくても(言い換えると、1科目の勉強に集中できる)、2年で合格できることになります。
どう学んだか
わたくしガイコツはごく一般的な会社員であり、またこの試験の勉強範囲は膨大なため、とにかく時間の確保が重要でした。
具体的にどう取り組んでいったか、簡単にご紹介していきます😊
使用したテキスト
メインで使用したテキストは、TAC出版さんの『みんなが欲しかった』シリーズ。
理論、
機械、
電力、
法規と、
全ての科目で使用しました。
カバーは邪魔なので外してしまっています(^^;)
教科書と問題集はそれぞれ取り外せる便利な造り。
受験者の間では、しばしば『みんほし』と呼ばれる有力テキストです。
ただし、勉強を始めたころは、慣れない計算や理論などの連続になかなか理解が追い付かず、理論科目ではこのテキストも使用しました。
オーム社さんの、やさしく学ぶ理論。
初学者のわたしにはこれでもやさしくなかったですが、みんほしとこれを併用し相互補完して、なんとか理解を進めていきました。
そして、問題集はこれ。
みんなが欲しかった 電験三種の10年過去問題集 2021年度版。
あまりの分厚さに、『電話帳』などと言われているものです。
教科書&問題集シリーズよりもかなり丁寧に解説してくれています。
これは、過去問だけを一冊にしたものと、各科目の回答集で全5冊に分離できます。
過去の実際の試験問題集になっていて、模擬試験ができるわけです。
これを、実際の試験と同じ時間でひたすらタイムアタックしました。
実際の試験と酷似したマークシートも掲載されているので、本番で焦ることなく試験に挑めます。
使用したアプリ
この試験に際し、わたくしガイコツは、2つのスマホアプリを活用しました(ちなみにandroidです)。
まず一つ目は、自分で作る単語帳 WordHolic!です。
いわゆる単語帳アプリ。
このアプリの特徴は、問題も回答も、テキストのほか画像にすることができる点。
いちいち長たらしい数式などを打ち込む必要がないのです。
わたくしは、問題は簡潔にわかりやすいテキストで入力して、回答はみんほしなどのテキストを撮影して画像にしました。
画像では足らない場合、撮影する前に手書きで補足をしたり、また、アプリに「コメント」という機能もあるので、こちらで補足することもできます。
無料で使用できますが広告があるので、煩わしい方は1か月(120円)か6か月の(480円)コースで広告を消せます。
わたくしは去年も今年も試験半年前に課金して広告を消しました。
使用するのは外出先。
職場の休憩時間や公共交通機関での移動中など、開けるときはとにかく開いて勉強していました。
注意してほしいのですが、このアプリの課金は定期購入方式なので、一回で課金を終わらせたい場合は、定期購入を解除しておく必要があります。
また、わたくしはこちらを使用しましたが、単語帳アプリは大変多く、他にもっと使い勝手のいいものもあるかもしれません。
このアプリを使用すれば合格できると言っているわけではない点、ご理解くださいね。
もう一つのアプリは、電験三種 法規科目
こちらは電験三種受験者の一部では有名なアプリのようですが、わたくしは独自に辿り着き使用していました。
法規科目限定のアプリです。
法規科目にも厄介な計算問題もあってそういった問題はカバーできていませんが、それでも基本的に法規は条文の暗記・理解などですから、十分に役に立つと思っています。
UIが非常に秀逸で、解いている感覚が感じやすいし理解度の確認なども容易になっています。
こちらは、課金によって問題を増やせます。
わたくしももちろん課金。
まずは無料の範囲を試してみて、気に入ったら課金すればいいのではないでしょうか。
こちらも出先で大活躍します。
電験系Youtubeチャンネルには頼らなかった
電験系のYoutubeチャンネルが充実していて、わたくしもいくつか観てみたのですが、あまり合わなくてほとんど観ることはありませんでした。
Youtube動画で勉強しようとすると、とにかく時間がかかって効率が悪いと感じるんです。
どれだけ時間を捻出できるか、どれだけ効率よく勉強できるかが社会人受験者の命題なので、そこはバッサリと切り捨てました(問題の解答であまりにも難解なものに遭遇した時は、何度かYoutubeに頼りました)。
ただし、これはあくまでもわたくしのケースです。
Youtubeチャンネルを上手に見事に活用する方もいらっしゃると思います。
大事なのは、自分に合った学習方法を探してあてることでしょう。
頑張ってください。
1年目の取り組み
勉強を開始したのは、令和2年の6月。
1年でも足りなそうなので、14カ月前からのスタートです。
当初はまず中学レベルの数学に躓きました。
そこでお世話になったのが、その昔『高校卒業程度認定試験(高認)』に合格したときにめちゃめちゃお世話になった、不忍堂(しのばずどう)さんの動画。
数学の基礎があやしい方には是非おすすめします。
今でも変わらずアップロードしてくださっていることに驚きましたが、今回も本当にお世話になりました。
ありがとうございます。
学習時間
令和2年 6月から12月までは1日2時間程度。
ざっくりですが250時間ほど勉強しました。
夜はお酒を飲んでしまうため、3年1月からは無理やり朝型生活に変えました。
毎日3時半に起床、これを試験の8月まで8ヵ月続けました。
GWくらいからは夜の勉強も開始。
おおよそ450時間。
合計700時間ほど勉強しました。
学習の順番は理論→機械→電力→法規
機械と電力については前後する方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしはこの順番で取り組みました。
教科書を読み、問題集を解く。
理論だけで一周するのに半年くらいかかりました。
機械に進んでも、たまに理論に戻る。
電力まで進んでもサイクルを決めて理論、機械に戻る。
そのようにして記憶の定着化を図りながら6月くらいまでに4科目をある程度の状態に仕上げ、そこからはひたすら模擬試験を続けました。
模擬試験では必ず時計を使用して、試験と同じ90分/65分で行いましょう。
解答は理解できるまで
初学者は、最初のうちは解説を読んでも全く意味がわからないと思います。
手元の書籍だけではなく、インターネットや時には図書館などあらゆる方法で調べ上げ、腑に落ちるまで理解度をあげましょう。
ただし…
捨て問題を見極めることも大事
4科目全てにおいて理解度を100%にすることは、限りなく不可能に近いです。
そこで、『みんほし』で言うならば、A問題(比較的簡単で、絶対に解けるようにしたいというTACさん独自の指標。ほかにB、C問題が設定されています)のような重要で解きやすい問題を、絶対に解けるようなレベルにしたいです。
わたくしは今年(令和4年)の試験で残った科目、機械を合格しましたが、今年の機械の出題はとんでもなく難易度が高くて、とてつもなくひねくれていました(実際、機械のみ合格点が55点でした💦)。
合格率も大変低かったですが、どうにか合格できたのは、数少ないA問題を1問も落とさなかったことが理由の一つに挙げられます。
戦略が必要。
自分にとっての捨て問題、捨てジャンルを見極め、A問題を確実に仕留める!
1年目の成果
一発合格を目指したのですが、実力及ばず3科目合格。
理論、電力、法規が合格となりました。
機械もあと1問だったのでとても悔しく、しばらく何もやる気が起きず大変でした💦
2年目の取り組み
残りは機械1科目。
みんほし教科書+問題集を1周、問題集をさらに2週ほどしたあと、模擬試験モードに入っていきました。
学習時間
なかなかモチベーションが上がらず、どうにか勉強を始められたのは4月でした。
最初から朝学習スタイル。
今年は4時起床にしました。
最終盤まで土日、夜の勉強はしませんでしたが、それなりの手ごたえはありました。
時間にして約170時間といったところ。
2年目の成果 ※22.10.07追記
本日9月5日、電気技術者試験センターのマイページから合格が確認できました(試験結果通知書が届くのは10月です)。
これにてわたくしガイコツの電験三種チャレンジは完了。
過酷な日々が終わりました…💦
【2022.10.07追記】
試験結果通知書が届きました♪
中には、主任技術者の免状申請に必要な書類などなどが入っています。
職場で選任されるわけではないので免状を申請するかどうかは考慮中です💡
まとめ…文系おじさんでも合格できる!理系思考も身につく!電験三種を取ろう♪
いかがだったでしょうか。
仕事しながら勉強するのはそんなに嫌いではなく、過去には通信大学の卒業も為し得たのですが、
大学では多くの学友もできたし情報交換など交流しながら学習できるという利点がありました。
対して、この試験は本当に孤独な挑戦で、完走できた自分をほめてあげたい気分です✨
わたくしの仕事は実は理系な業務で、この資格試験に取り組むことで理系的な思考が身につき、計算もあまり苦ではなくなりいいこと尽くめでした。
興味がある方は、ネット上で試験問題を探してみてください。
大まかな内容や雰囲気がわかると思いますよ😊
そんなわけで、今は解放感でいっぱい!ホッとしたー(^^;)
今回はこのへんで。バイキュー☆