どうもー、ガイコツです。
今日は、デヴィッド・リンチ:アートライフを観に、渋谷UPLINKさんに行ってまいりました。
よれよれになってしまったパンフレット…
ハリウッド闇の住人、デヴィッド・リンチ。実はわたくしガイコツ、リンチが大好きなんです。
あの唯一無二のシュールさの虜。
ツインピークス The returnは本当に興奮しました。毎週食い入るようにテレビにかじりつき、終わってしまった後のツインピークスロスがまだつらい日々…
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ファイナルドキュメントは予約して購入しました。テレビシリーズでは語られなかった、旧シリーズとreturnの間の25年に起こった出来事などを、タミーの報告書という形で綴ったファン必読の書。
ちょっとお高いんですけどね笑
そんなリンチフリークなので、本作は本当に楽しみでした。
興奮冷めやらぬテンションでネタバレレビューしていきますよ!
上映館
リンチつながりで、ハリー・ディーン・スタントンの遺作『ラッキー』がかなりプッシュされてました。
ハリーはツインピークス旧シリーズから出演し、returnにも出演したものの、撮影終了後に亡くなってしまいました。
この遺作、死と向き合う老人の話で、returnの丸太おばさんもそうだったけども、本当に死んでいく人が死んでいく演技を熱演してて、役者ってすげえなあと改めて思う。
リンチも出演してる映画ラッキーは3月17日上映です。
アップリンク渋谷さんでは、1Fカウンター前と2Fにリンチコーナーを設置。大勢のファンで賑わっておりました。
映画で取り上げられる作品群。リンチにしか生み出せないオンリーワンのアート。
作品情報
英題:David Lynch: The Art Life
製作年:2016年
製作国:アメリカ・デンマーク
日本公開:2018年1月27日
上映時間:1時間28分
配給・宣伝:アップリンク
あらすじ
才能を持て余した美術学生時代の「退屈」と「憂鬱」、悪夢のような街フィラデルフィアの暮らしを奇才デヴィッド・リンチが自らの口で語る。
アメリカの小さな田舎町で家族と過ごした幼少期、アーティストとしての人生に憧れながらも溢れ出る創造性を持て余した学生時代の退屈と憂鬱。
後の『マルホランド・ドライブ』(2001年)美術監督である親友ジャック・フィスクとの友情。
生活の為に働きながら、助成金の知らせを待った日々。
そして、当時の妻ペギーの出産を経てつくられた長編デビュー作『イレイザーヘッド』(1976年)に至るまでを奇才デヴィッド・リンチ自らが語りつくす。
スタッフ・キャスト
監督:
ジョン・グエン
リック・バーンズ
オリヴィア・ネールガード=ホルム
キャスト:
デヴィッド・リンチ
所感
ドキュメンタリーです。現在のリンチの創作シーンや若き日のリンチの映像、リンチの作品を交え、出生からイレイザーヘッド製作までをリンチ自身が語り尽くしてます。
リンチが当初画家を目指してたというのは初めて知った。
画家を続けるうちに、絵画と映像のミックスというところから、徐々に映画製作の方向にシフトしていったんだねえ。
凄いなあと感心したのは、リンチって記憶力がすごいんだよね。
子どもの頃とか若い頃の話しなんかをかなり具体的に覚えてて。
印象に残ったのが、幼い頃に兄弟で観たという女の(まぼろし?)の話。父に呼ばれて家に帰ろうとすると、全裸の女が変な歩き方で歩み寄ってきたっていうやつ。
その話にリンチの不気味な絵の映像がかぶせられて、ぎょっとした。
この頃からすでにリンチはリンチであったというエピソードでした。
まとめ
本作は完全なドキュメンタリー映画であり、リンチ好きな人以外にはすすめられないけども、リンチ好きには是非観て欲しい作品でありました。
リンチがどんな人生を辿ってきて、その上で、どんなことを思って、どんな地平を目指して創作活動を行っているのかが(ほんの、ほんのわずかだけれど)垣間見えて、非常に興味深い映画になってます。
return終了直後のこの時に本作を観ることができたのは、わたくしガイコツにとって僥倖でありました。
おまけ
帰りに、渋谷ヒカリエで行われているリンチの版画展に寄ってきました。
入場無料です。
木版画とリトグラフの作品が10点以上、和紙に刷ってあるものもあります。
『夢と幻、ダークな世界』との副題のつけられた展示ですが、『夢』や『幻』、『ダークな世界』なんていう表現ではとても評することのできない狂気のアート群です。
版画展は明日12日まで、 興味のある方は是非行ってみては。
では今回はこの辺で。バイキュー☆