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名人戦A級順位戦は、史上初6人によるプレーオフへ@将棋ネタ※2018.03.21追記

どうもー、ガイコツです。

 

さて、今回は将棋ネタです。

A級順位戦のプレーオフが始まりましたよ!

 

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わたくしガイコツの将棋に対する想いなどはこちらを読んでくださると嬉しいです。

 

今回は、この将棋の順位戦の仕組みや、史上初となる6人によるプレーオフについて書いていきたいと思います。

 

※本プレーオフの結末を、まとめの項に追記しました!!

 

 

 

順位戦とは?名人戦とは?その仕組みを解説

 

順位戦とは棋士の段位制度と給与、対局料などの根幹となるもので、C級2組に始まり、C級1組、B級2組、B級1組、A級の5段階があります。

基本的にはこの順に段位は四段、五〜八段と上がっていきます。

三段以下は奨励会員で、四段以上がプロ棋士の資格を持つことになります(ちなみに、過去、四段に昇段することができた女性の棋士はおらず、「棋士」と「女流棋士」とは別の概念になります)。

 

但し、この順位戦だけによる昇段制度を補うかたちで、1984年に新昇段制度が創設されました。

公式戦の全成績によるもので、例えば四段になって100勝すれば五段に昇段できます。

八段から九段へは250勝、ほかにタイトル3回獲得または竜王2回、名人位獲得1回で昇段など、様々な規定があります。

藤井六段はC級一組に昇級を決めたばかりですが、上記のような規定によって六段に昇段したわけです。

 

名人に挑戦できるのはA級の優勝者だけなので、名人になるには、手順を踏んでA級まで昇級し、A級リーグで優勝しなくてはなりません。

 

 

概要

  •  「フリ―クラス」という制度もあり、フリ―クラス棋士は順位戦に参加しません。『フリクラ』などといわれることもあります。
  • 毎期、A級の優勝者が名人への挑戦権を得ます。名人と七番勝負を行い、4勝したほうが名人になります。
  • 順位戦は、全てのクラスでリーグ戦形式で対戦します。
  • クラスによって総当りの場合とそうでない場合があります。
  • 持時間は全クラスすべて各6時間です。
  • 例年4月に全クラスの抽選を行います。その際に、先手・後手も決まります。
  • A級の最終戦とその一局前は一斉に行われます。←これをして、将棋界の一番長い日と言われているのです!
  • B級1組以下は原則として同一クラスの対局は、同じ日に行われます。

 

 

順位・昇級・降級・降級点

  •  前期の成績を元に順位が決まります。
  • B級1組以下でリーグ優勝もしくはそれに準じる成績を挙げた場合は昇級します。
  • B級1組以下の場合、昇級に該当する成績を挙げた棋士が複数いた場合は、順位の上の棋士が昇級します。
  • A級・B級1組では、原則としてリーグの下位2名は降級します。
  • B級2組以下では、リーグ参加者の5人に1人の割合で成績下位者に降級点がつきます。降級点のつく人数は参加者が15人以上19人以下でしたら3人、20人以上24人以下でしたら4人、25人以上29人以下でしたら5人、となります。
  • 同じ成績を残した棋士の順位は、前期の順位によってきまります。降級・降級点を 決める場合も同様で、残留決定戦は行いません。

 

 

A級

  • 原則として10人の棋士による総当り戦です。
  • 順位は名人戦七番勝負の敗者が1位となり、以下前期リーグの成績順に8位まで、9・10位はB級1組からの昇級者となります。
  • 最高成績者は名人への挑戦権を得ます。
  • 最高成績者が複数いた場合は、プレーオフを行います。←今回のA級順位戦では、最高成績者が6人いたわけです。
  • 最高成績者が3人以上出た場合は、順位下位の2人がプレーオフ1回戦を行い、その勝者が順位上位の棋士と対戦するという「パラマス方式」で挑戦者を決めます。なお、2位以下の順位はプレーオフの成績と関係なく、前期順位によって決まります。

 

一時全勝を守って名人挑戦に最も近いとみられていた豊島八段ですが、結局このパラマス方式によって挑戦に一番遠くなってしまいました。

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  • 原則として成績下位の2名が降級します。

今期(第76期)B級一組に降級が決まったのは、屋敷九段と渡辺棋王です。

 

 

B級1組

  •  原則として13人の棋士による総当り戦です。
  • 原則として順位1・2位はA級からの降級者、以下成績順に11位まで、12・13位はB級2組からの昇級者となります。
  • 成績上位者2名の棋士はA級に昇級します。

今期(第76期)A級に昇級が決まったのは糸谷八段です。自身初のA級入り!!

もう一名の昇級者が誰になるのかも注目です、ハッシーこと橋本八段、昇級を決められるか!?

  • 原則として成績下位の2名が降級します。

降級は丸山九段。

 

 

B級2組

  •  1人10局対局します。定員はありません。
  • 原則として順位1・2位がB級1組からの降級者となります。以下成績順、C級1組からの昇級者2名、前期降級点を取った棋士、の順になります。
  • 成績上位者2名の棋士はB級1組に昇級します。

今期(第76期)B級1組に昇級が決まったのは畠山七段と野月八段。

  • 降級点を2つとるとC級1組に降級します。

現在、青野九段の降級が決定しています。

  • 降級点を持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点は消えます。

 

 

C級1組

  •  1人10局対局します。定員はありません。
  • B級2組からの降級者がいる場合は順位1位から順に編入されます。以下前期の成績順、C級2組からの昇級者3名、前期降級点を取った棋士、の順になります。
  • 成績上位者2名の棋士はB級2組に昇級します。

今期(第76期)B級2組に昇級が決まったのは千田六段。

残り一つの昇級枠を永瀬七段、佐々木勇気六段、高崎六段で争います。

  • 降級点を2つとるとC級2組に降級します。

現時点で降級が決まっているのは長沼七段。

  • 降級点を持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点は消えます。

 

 

C級2組

  •  1人10局対局します。定員はありません。
  • C級1組からの降級者がいる場合は順位1位から順に編入されます。以下前期の成績順、前期降級点を取った棋士、三段リーグからの昇級者の順になります。フリークラスからの昇級者がいる場合は、10月1日以前に昇級の権利を得た場合は新四段の上に、10月2日以降に昇級の権利を得た場合は、10月1日付昇段の新四段の次に編入されます。
  • 成績上位者3名の棋士はC級1組に昇級します。

今期(第76期)C級1組に昇級が決まったのは藤井聡太六段。現在のところ9戦全勝です。

3月15日に行われる最終戦では、公式戦で一度破れている三枚堂六段と対局します。

雪辱できるか注目です。

  • 降級点を3つとるとフリークラスに降級します。
  • 降級点を2つ持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点が1つに減ります。ただし、一つ目の降級点は、昇級もしくは降級しない限り消えません。

 

 

フリークラス

  •  フリークラスになるには、宣言による場合と、C級2組から降級した場合、そして、三段リーグで次点を2回取った場合の3通りのケースがあります。
  • 一定の昇級規定をクリアすることで、フリークラスからC級2組へ昇級が可能です。

三段リーグで次点を2回取りフリークラス四段としてプロになったのは、最近では佐々木大地四段がいます。

  • 「フリークラス棋士」は順位戦を対局しません。また、一度宣言すると順位戦に復帰することはできません。
  • 順位戦以外の棋戦は対局できます。
  • フリークラス編入後10年間経過、もしくは満60歳の誕生日を迎えた年度が終了した場合は引退となります。

 

 

『将棋界の一番長い日』から、史上初、6人によるプレーオフへ

 

3月2日の『将棋界の一番長い日』(順位戦A級の一斉対局)では、勝つと状況が混迷する棋士が勝ち、負けるともつれる棋士が負けるという波乱の結果で、6人の棋士が6勝4敗で並び、佐藤天彦名人(30)への挑戦権は6人のプレーオフで争われることになりました。

 

4人によるプレーオフは過去3回行われているそうですが、6人は名人戦史上初めてです。

 

 

プレーオフに参加する6名のA級棋士

 

史上初 6名によるプレーオフ

 

  • 稲葉陽八段

前期名人戦挑戦者。2勝4敗で惜しくも名人奪取はなりませんでした。

居飛車党であり、受け将棋からのカウンターが強烈です。

アマチュア棋士である稲葉聡さんは実兄。

 

  • 羽生善治竜王

説明不要の将棋界の生きるレジェンド。7冠を独占していたこともあり、2017年には竜王を奪取して永世七冠を達成。これを受け、2018年には国民栄誉賞を受賞。

タイトル獲得数は99期で歴代一位。

現在は竜王と棋聖の2冠。

オールラウンダーで、居飛車も振り飛車も使いこなす棋風。

流行の戦法なども貪欲に取り入れます。

羽生マジックと呼ばれる逆転術をもちます。

 

  • 広瀬章人八段

先日の朝日杯では決勝まですすみながら惜しくも藤井六段に破れた広瀬八段。若手の強豪です。

羽生竜王と同じくオールラウンダーですが、 振り飛車穴熊が強く、「振り穴王子」の異名をもちます。ただし、最近は採用頻度が減っているかな?

 

  • 佐藤康光九段

2017年から日本将棋連盟の会長をつとめている佐藤九段。

「緻密流」の異名をとる読みの深さに定評があります。

 

  • 久保利明王将

振り飛車の名手。「捌きのアーティスト」と呼ばれる、駒をさばいて遊ばせない棋風が特徴です。

また、「粘りのアーティスト」としても定評があり、形勢が不利になってからも粘り強く差し回します。

 

  • 豊島将之八段

若き天才オールラウンダー。居飛車も振り飛車も指しこなします。

持ち前の大局観でいつの間にか盤面を完全支配、相手を圧殺する棋風は圧巻。

「豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ」の名台詞は、もはや豊島八段の代名詞となっている感があります。

youtu.be

調子の良い時は鬼のように強く、現在の将棋界で最強の座に一番近いのではないかと思わせる豊島八段ですが、調子の波が結構大きいように感じます。

ここ一番での勝負弱さを指摘する声もあり、今期順位戦でも、後半ガタガタに崩れて、プレーオフへとなだれ込んでしまいました。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。将棋の世界、順位戦のシステムは、本当に勝負に生きる人たちの厳しい世界だということがお分かりいただけたかと思います。

 

18世名人の森内九段でさえ、宣言によってフリークラス入りとなった、非情な世界。

 

このような仕組みの中で頂点に立ったものだけが名乗ることができる『名人』位というのは、本当に別格のタイトルなんですね。

 

本日3月4日は、6人のプレーオフ初戦、久保王将対豊島八段の対局が行われています。

後手久保王将の四間飛車穴熊に対して、先手豊島八段は銀冠の形から穴熊を組んでじっくり戦おうという局面です。

この史上初の6人のプレーオフ、結果を注視していきたいと思います。

 

 

※2018.03.05追記

 

穴熊を見せた豊島八段ですが久保王将の仕掛けで入城できず、そのまま戦いに突入。

終始久保王将が攻める展開でしたが、深夜の攻め合いから豊島八段が激戦を制し、3月10日の佐藤九段戦へと駒をすすめました。

豊島八段と久保王将は王将戦七勝負の最中。6日、7日と再び激突します。

こちらも注目ですね…

 

ここから豊島くんが全戦勝ち抜いて戴冠となったら歴史に残るなぁ…

 

 

※2018.03.20追記

 

前代未聞の6人によるプレーオフを制したのは、なんと羽生竜王でした!!!

2017年度順位戦A級プレーオフの結果

王将戦の番勝負の最中にも関わらず大健闘し3連勝した豊島八段でしたが鬼畜眼鏡羽生竜王に行く手を阻まれ惜しくも敗退。

その羽生竜王が、前期名人挑戦者の稲葉陽八段をくだして、名人挑戦を決めたのです!!!

 

まさにメイクドラマってやつ!!

 

羽生竜王は、もしも名人を奪取すると記念すべきタイトル100期となる重要な挑戦です!!

 

これだから羽生さんからは目が離せないんだよなー(^_^;)

 

将棋がよくわからない観る将の方がいらっしゃいましたら是非こちらをご覧ください↓

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七番勝負初戦は4月11、12日!この日を楽しみに待ちたいと思います。今回はこのへんで!バイキュー☆